手術の前に
手術の前に・・・
バイパス手術を受ける前に、担当の外科医、麻酔科医との面会があります。その際、手術前の準備に関する説明を受けます。
以下の説明などが含まれます。
- イブプロフェン、アスピリン、またはビタミン剤やサプリメントなどの市販薬を含む、普段からあなたが服用している常用薬リストの提出
- 手術当日の夜以降の絶食・絶飲
- 時計やアクセサリーなどの持ち込み禁止
手術室に入る前に気分を落ち着かせるため、鎮静剤を投与されることがあります。手術室では、麻酔薬を投与されます。
担当の外科医から、おおよその手術時間が伝えられます。
リスクの軽減
手術によって、症状は改善するかと思いますが、新しくバイパスされた血管は、プラークが蓄積しやすい為、ご注意ください。生活習慣を見直すことで、冠動脈疾患のリスクを軽減し、より長く健康的な生活を送ることができます。
その為には、以下を心掛けましょう。
- 禁煙
- 高血圧を抑える
- 健康的な食事
- コレステロールを控える
- 適度な運動
- 体重管理
冠動脈バイパス術と内視鏡下血管採取術の詳細や、治療に関する質問については、担当医にお問い合わせください。
良好な回復のために
手術が終わると、術後回復室や集中治療室(ICU)に移動します。医師、看護師らが経過を観察します。
- 自発呼吸ができるまで、気管内チューブを使用する場合があります。
- 気管内チューブを外した後、咳や深呼吸の練習をします。これは、肺機能を正常に保つことを目的としています。
- 心拍数と心電図をモニターします。
- 手術後しばらくの間、膀胱にカテーテルを挿入します。
- 体を動かすよう指示があります。
退院
入院期間は、手術の種類や回復の程度によって異なります。予想される入院日数については、担当医にお問い合わせください。
帰宅
退院前に、自宅での生活に関する注意事項について説明があります。以下説明などが含まれます。
- 経過観察の為の再診に関する説明
- 服用している薬の使用上の注意点について
- 入浴の開始時期やその他の注意点について
- 切開創部の発赤、腫れ、体液排出の観察について
- 肺機能を正常に保つための咳、呼吸の練習について
- 歩行と持ち上げ動作の指示と制限について
- 疲れを感じたときは休息を取ること
- 我慢できない痛みや、質問があるときは担当医にお問い合わせください